森林応用研究
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小型タワーヤーダを用いた列状間伐の間伐効果(II) : 目視による間伐効果の判定
中島 嘉彦旦 良則
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2000 年 9 巻 2 号 p. 19-22

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抄録
高性能林業機械の性能を活かし,低コストで実行できる列状間伐と従来の定性間伐の間伐効果の違いを明らかにするため,残存木の樹冠周囲の開け方を目視によって判定する方法で検討した。間伐効果を受けない残存木は定性間伐の5.5%に対して12.8%と多く,間伐効果は少し劣っており,列状間伐で非列状間伐と同様の間伐効果を得るには残存木を追加的に間伐する必要があることがわかった。間伐してから5年経過後の残存木の胸高断面積成長率は樹冠周囲の開け方に応じて8.5%〜13.2%となっていた。
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© 2000 応用森林学会
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