水産増殖
Online ISSN : 2185-0194
Print ISSN : 0371-4217
ニホンウナギにおけるestradiol-17βの経口投与による雌化効果, 成長および親魚養成
立木 宏幸中川 武芳田村 憲二廣瀬 慶二
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 45 巻 1 号 p. 61-66

詳細
抄録

ニホンウナギにおいてE2の経口投与による雌化効果および成長について調査した。配合飼料による餌付けを完了した直後のシラスウナギに, 飼料1kgあたり10mgのE2を添加した試験飼料を投与した。対照区に比べE2を投与したすべての区で雌の比率が有意に高くなり, 餌付け直後からE2を4ケ月間投与した2区では雌の比率が97.0%と最も高い出現率となった。
体重約200gまではE2投与の有無による明らかな成長差は認められなかった。しかし, E2を投与した雌魚ではさらに成長し, 2年4ケ月で天然親魚に匹敵する大きさに成長することが確認され, 本報告で示した方法により種苗生産用親魚の育成方法が確立された。

著者関連情報
© 日本水産増殖学会
前の記事 次の記事
feedback
Top