水産増殖
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スジアオノリの成熟促進に及ぼす細断片のサイズ, 温度の関係
團 昭紀平岡 雅規大野 正夫
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1998 年 46 巻 4 号 p. 503-508

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抄録
15℃の恒温室内で, 塩分濃度20, 光量20μmol/s/m2 (12時間明期, 12時間暗期) の条件で2日間短期保存したスジアオノリの藻体と5週間長期保存した藻体を直径数mmの円形の藻体片に打ち抜き, 成熟誘導を行った。藻体片は2~6日で胞子を放出した。藻体片の成熟及び胞子放出誘導は長期保存の藻体を使った場合が短期保存の場合より速く, また, 直径0.9mmの藻体片では全て成熟した。成熟及び胞子放出の最適条件は, 水温20~25℃で直径0.9mmに細断する場合であることが分かった。
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© 日本水産増殖学会
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