水産増殖
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下北半島尻屋崎地先のマコンブの生育に及ぼす水温の影響
桐原 慎二仲村 俊毅能登谷 正浩
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2003 年 51 巻 3 号 p. 273-280

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抄録

青森県下北半島尻屋崎沿岸のマコンブ生育量に及ぼす水温の影響を調べた。当該沿岸の水深2.5m, 5m, 10m, 15m, 20mの計53-70地点について1984年-2002年の6, 7月に海藻現存量の調査を行い, マコンブの生育密度を求め, 水温との関係を検討した。水温と生育密度は, 1年目藻体では1月第4半旬-2月第2半旬と2月第6半旬-3月第4半旬, 2年目藻体では前年の1月第5半旬-3月第4半旬の時期のそれぞれが有意な負の単相関 (1%危険率) が認められた。
それらのうち1, 2年目藻体の生育密度 (個体数/m2; L1, L2) は, 各々1月第5半旬と前年の3月第3半旬の水温 (℃; Tc5, Tp15) と最も高い単相関の値-0.889, -0.787が得られ, 下式によく適合した。
L1=exp (11.600-1.024×Tc5) 重相関係数0.957
L2=exp (7.523-0.983×Tp15) 重相関係数0.939
各々の時期の水温を用いることによって, マコンブの発生量や漁獲量の多寡を予測できると考えられた。

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