水産増殖
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芦ノ湖におけるワカサギの水槽内自然産卵法による効率的採卵
橘川 宗彦大場 基夫廣瀬 一美廣瀬 慶二
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2003 年 51 巻 4 号 p. 401-405

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抄録

1) 芦ノ湖産ワカサギ親魚の水槽内自然産卵法による採卵の量産化試験をおこなった。
2) 2001年流水式1.5t FRP水槽3面で, 小型定置網4力統により採捕された親魚を一昼夜収容し, 翌日水槽内に自然産卵され吸水を完了した状態の受精卵を効率的に採取した。
3) 2002年3月5日から4月11日にかけて37日間操業した中で採捕親魚3, 427kgより, 水槽内自然産卵法で受精卵71, 018万粒が得られた。
4) この方法により得られた受精卵の発眼率は86.7%から96.1%と, 事業規模の採卵としては極めて高い値を示した。
5) 今まで行われてきた人工搾出法と比較し, 採卵数量の増加と発眼率の上昇が認められた他, 労働力の大幅な省力化が図られた。
6) 自然採卵後の生残親魚を再放流することにより再資源化も可能となる。

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