水産増殖
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浅海養魚場における栽培アナアオサ, Ulva pertusaの生長とN, P吸収速度
耒代 勇樹門脇 秀策
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2004 年 52 巻 1 号 p. 65-72

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抄録

アナアオサは2002年8~11月に八代海域浅海養魚場の0.5~8m層で垂下栽培した。藻体の生長は0.5m層で最大を示した。藻体の面積は8月期に最大640cm2に達し, 藻体の厚さは11月期に最大0.11mmに達した。N, Pの最大含有量は10月期に35mgN/g dryおよび2.1mg P/g dryであった。栽培アナアオサの0.5~2m層のNおよび0.5~4m層のP最大吸収速度は, それぞれ3.6mg N/m2/dayおよび0.19mg P/m2/dayであった。最大吸収速度をもたらす飽和光量は730μmol/m2/sであった。DIN濃度の半飽和定数は0.5~2m層で26μg N/l, DIP濃度の半飽和定数は0.5~4m層で8.6μg P/lを得た。25℃におけるN, P吸収速度は2.5mg N/m2/dayおよび0.13mg P/m2/dayであり, 温度係数Q01はそれぞれ1.076および1.084と算定された。栽培アナアオサのN, P吸収速度は養魚場水の栄養塩濃度, 光量および水温の環境諸量で定式化され, 算定値は実測値と良く一致した。

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