水産増殖
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青森県大間崎沿岸におけるツルアラメ卓越群落除去後に観察された海藻群落の遷移
桐原 慎二藤川 義一蝦名 浩能登谷 正浩
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2006 年 54 巻 1 号 p. 1-13

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抄録

下北半島大間崎沿岸で, ツルアラメ卓越群落除去後の新生面に入植した海藻を最大3年9か月間観察した。水深約6mのツルアラメ群落を, 1995年10月, 1996年11月, 1997年11月から1998年3月の各月に1から25m2を除去し, 観察区とした。その後, 1998年12月まで入植植物を観察し, 1999年7月には海藻類を採取した。その結果, 1995年10月の海藻除去区には, 3年間継続してマコンブが発生した。1997年11月と12月の除去区にも, 翌年の6月に1年目マコンブが密生した。1999年7月には, 新生面に入植した海藻は, マコンブ1年および2年目藻体とワカメであった。しかし, 1998年の1月, 2月, 3月のそれぞれに除去した観察区には, マコンブは12月までに流失し, 代わってジョロモク等のホンダワラ類がみられた。したがって, ツルアラメ群落の除去する時期によって, マコンブやジョロモクなど異なる海藻群落が形成されると考えられた。

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