教育心理学年報
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I わが国の教育心理学の研究動向と展望
関連づけの視点から見た教授・学習研究の動向と展開可能性
篠ヶ谷 圭太
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2018 年 57 巻 p. 40-60

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抄録

 本稿では,2016年から2017年に『教育心理学研究』に掲載された論文および,2017年10月に名古屋国際会議場で開催された日本教育心理学会第59回総会の研究発表を中心に,近年の教授・学習領域における心理学研究を概観した。その際には,教授者や学習者の認知面,情意面,行動面を取り上げ,教授者の変数間の関連に着目した「教授者研究」,学習者の変数間の関連に着目した「学習者研究」,教授者変数と学習者変数の関連に着目した「教授-学習研究」に分類した上で,個々の知見を概観した。その上で,近年の研究の動向として,複数時点で測定された縦断データを関連づけた研究や,環境要因と学習者変数のような階層データを関連づけた研究が多く行われるようになっていることを指摘した。最後に,こうした縦断データや階層データの関連づけといった視点から着想を得ながら,今後の教授・学習研究の展開について,いくつかの方向性を述べた。

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© 2018 日本教育心理学会
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