アレルギー
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Radioallergosorbent test (RAST)を用いての臨床的研究 : 特に皮膚反応との相関, 臨床的意義および中和試験について
宮本 昭正真野 健次森田 寛工藤 宏一郎佐野 靖之伊藤 幸治堀内 淑彦
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1975 年 24 巻 5 号 p. 448-454,461

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抄録

13種の吸入性抗原と7種の食餌性抗原について, 皮膚反応閾値とpaper discを用いたRASTとの関係, 特に, 食餌性抗原におけるRAST陽性の臨床的意義, 室内塵抗原と他の抗原とのRASTの相関, および, 室内塵とダニとの中和試験のRASTでの検討などを行った.室内塵, ダニ, キヌ, 一部の花粉では掻皮反応の閾値とRASTとではかなり高い相関がみられた.動物の毛垢, および食餌性抗原でも, RASTが陽性ならばそのものが病因的抗原として発症に関与している可能性がたかかった.チャタテムシ, ゴキブリ, Aspergillusなどと室内塵抗原とのRASTの相関は低く, ダニと室内塵とのIgE抗体の中和をRASTによって検討した結果からも室内塵の主抗原要はダニであると考えらえた.

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© 1975 日本アレルギー学会
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