1976 年 25 巻 1 号 p. 37-43,50
慢性関節リウマチ患者の末梢血および関節液リンパ球について, 表面免疫グロブリンの存在とヒツジ赤血球とのロゼット形成をそれぞれBおよびTリンパ球のmarkerとして検索し, 次のような結果を得た.1)末梢血リンパ球においては, Bリンパ球は百分率でも絶対数でも正常人と比較して有意に増加していた.Tリンパ球は百分率では正常人とほぼ同じ値を示したが, 絶対数では有意に減少していた.2)関節液リンパ球においては, 末梢血リンパ球と比較してBリンパ球の百分率は有意に減少していたが, Tリンパ球の百分率はほぼ同じ値であった.