アレルギー
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Con A刺激リンパ球培養上清中のMitogenic Activityに関する研究 : とくにCon A-Sepharoseの応用について
宮坂 信之川満 久恵西戸 孝昭奥田 正治
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1979 年 28 巻 5 号 p. 410-416

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抄録

(目的)われわれはMF測定のため種々の基礎的検討を行い, 実用的な測定法を試案した.(方法)ヒト末梢静脈血より比重遠心法およびEロゼット形成法によりT rich分画(2×10^6/ml)を得, 各種濃度のCon A-Sepharoseを添加, 37℃, 6-72時間培養後, 遠心して上清をMillipore filterで濾過後, MF含有上清とした.これを自己あるいは同種の単核球分画に添加, さらに一部には各種mitogenを添加し, 37℃, 96時間培養, ^3H-TdR摂取率よりMF活性を検討した.(結果)MF活性測定はCon A-Sepharoseを用いることにより可能であり, その際のCon A-Sepharoseの至適濃度は0.5%前後であった.MFは培養開始6時間目項より出現し, 24-36時間にピークに達し, 主にT細胞に作用することが推測された.しかしCon A-Sepharose 0.75-1.0%ではリンパ球幼若化抑制物質が出現することが推測された.

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© 1979 日本アレルギー学会
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