1980 年 29 巻 11 号 p. 950-955
健常人3例と慢性関節リウマチ(RA)患者3例の末梢血中リンパ球とRA患者2例の関節液中の好中球およびリンパ球をそれぞれ2×10^6/mlにし, estrogen 4mg/mlを添加して, 37℃, 7日間CO_2インキュベーターにて培養し, 培養細胞上のpregnancy-associated α_2 glycoprotein(PAG)を^<125>I標識抗PAG抗体の結合により, また, 培養液中に放出されたPAGを, solid phase radioimmuno-assay法により測定した.健常人末梢血リンパ球からは平均4.5単位/ml, RA患者末梢血リンパ球からは平均6.1単位/mlのPAGの産生が認められた.さらにRA患者関節液中のリンパ球からは平均3.8単位/ml, 好中球からは4.8単位/mlのPAGが同様に産生されるのが認められた.