アレルギー
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気管支喘息患者の血清Angiotensin Converting Enzyme活性について
高橋 誠無江 季次滝島 任
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1980 年 29 巻 8 号 p. 786-793

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抄録

angiotensin converting enzyme(kininase II)活性を, substrate analogueとしてhippuril-L-histidyl-L-leucineを使用することにより測定し得た.健常者は21.2±3.1 nmol/serum ml/minであり, 気管支喘息患者は13.4±5.2 nmol/ml/minと有意(p<0.05)に低下していた.また気管支喘息慢性型では, 9.2±3.5 nmol/ml/minと健常者に比して有意に(p<0.02)に低下していた.気管支喘息患者血清ACE活性と血圧, 性, 年令, 罹病期間の間に有意の相関は認めなかつた.Swinefordの分類による病型別で比較したが, 各型間に有意の差は認められなかつた.気管支喘息患者血清ACE活性は, 血清中β-グロブリン分画と正の相関を示した.

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© 1980 日本アレルギー学会
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