アレルギー
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Ferritin感作モルモットにおけるCorticosteroidの遅延型過敏反応への影響 : Gelatin Sponge Implant法による細胞学的解析
本間 隆義中山 恭子
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1981 年 30 巻 10 号 p. 992-996

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抄録

ferritin感作モルモットの腹腔内にferritinを浸漬したgelatin spongeを移植すると, 滲出細胞がその中に集積してくる.この抗原刺激に応答する滲出細胞のgelatin sponge内集積現象に及ぼすcortisoneの影響をin vivoで観察し, 次の結果を得た.1) ferritin spongeでchallengeする前にcortisoneを80mg/kgを6日間投与すると, 移植後6時間から72時間にわたり, 多核白血球と単核細胞の集積が抑制される.この抑制現象は, 以下の2)と3)の観察からcortisoneの抗炎症性の作用効果と細胞性免疫への抑制的な作用効果が重複していると思われる.2) ferritinで感作する前にcortisoneを80mg/kgを6日間投与すると, 移植後24時間以後に単核細胞の集積がcortisone非投与群よりも約50%減少する.この制御現象は, cortisoneの細胞性免疫への抑制的な作用効果出現したものと思われる.3) cortisoneの非特異的炎症反応に対する抑制は, 多核白血球については全経過を通して減少するが, 単核細胞についてはcortisoneの作用効果が投与後24時間以内に限局するものと思われる.

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© 1981 日本アレルギー学会
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