長野皮膚科病院
住友病院検査部
1982 年 31 巻 1 号 p. 46-50
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両手の湿疹様病変を主訴として来院した27歳の女性の患者で, 生のエビに接触すると接触部位に一致して蕁麻疹が生じることを見い出した.検査すると, 生のクルマエビの甲殻の外側に付着していると考えられる蛋白体を抗原とするI型アレルギー反応により接触蕁麻疹が生じることが判明した.すなわち, エビの抽出液の皮内テストおよび RAST 法により reagin が証明された.しかし, その抗原は不安定であるため, 短時日の間に抗原性が変化することが予想される.
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