アレルギー
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ヒト末梢血白血球からのヒスタミン, および Slow Reacting Substance の遊離
戸谷 康信
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1983 年 32 巻 11 号 p. 1113-1118

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抄録

気管支喘息患者および健常人の末梢血白血球からの calcium ionophore (A23187)によるSRS, ヒスタミン遊離能を検討した.気管支喘息患者の白血球からのSRS遊離能は, 健常人と比べて有意に高かったが, ヒスタミンについては差がなかった.白血球からのSRS遊離能と血中好酸球との問に有意な相関がみられた.気管支喘息の病態生理において, 肥満細胞や好塩基球とともに好中球はある役割を果たしていると思われる.

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© 1983 日本アレルギー学会
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