アレルギー
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抗原をパルスした異系脾細胞の静注で惹起されるIgE抗体産生の抑制 : 即時型トレランスおよび抑制性細胞の誘導における遺伝的支配の研究
八木 さえ子
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1983 年 32 巻 4 号 p. 199-208

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抄録

in vitro で抗原と培養した脾細胞を異系マウスの尾静脈に注入することによって, IgE抗体産生の抑制がおこるか否かを, 即時型トレランスと抑制性細胞の誘導とに分けて検討した.ついで, 遺伝的支配をうける抗原と共に培養したnon responderマウスの脾細胞の静注による抑制の惹起についても検討し, 次のような結果を得た.1)即時型トレランスの誘導には, MHCの一致を必要としない.2)beef insulinに対しnon responderであるC3H/Heマウスの脾細胞にbeef insulinをパルスし静注することによって, high responderのBALB/cマウスに即時型トレランスを惹起しうる.3)beef insulinをパルスしたnon responder C3H/Heマウスの脾細胞をF_1(C3H/He×BALB/c)マウスに静注することによって, high responder BALB/cマウスの脾細胞と同様に抑制性を惹起しうる.

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© 1983 日本アレルギー学会
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