アレルギー
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気管支喘息における肺の細胞反応を中心とした組織学的変化について : TBLBによる検討
谷崎 勝朗原田 寛小橋 秀敏塩田 雄太郎竹山 博泰中村 之信多田 慎也木村 郁郎
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1983 年 32 巻 4 号 p. 229-236

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抄録

重症難治性喘息の発症機序解明の1手段として, 気管支喘息37例を対象に, 非発作時の生検肺について, 肺胞細気管支領域および気管支粘膜の組織学的変化並びに組織出現細胞を検討した.1.60才以上の年令層, 40才以後の発症年齢の症例に組織学的変化を示す症例が多く, またこれらの症例における組織出現細胞としては, 肺胞macrophageおよび単核球の出現がより高頻度にみられた.2.血清IgE値が高い症例では, 肺胞細気管支領域での組織学的変化を示す症例がより多くみられ, また組織出現細胞では好酸球と単核球の出現がより高頻度にみられた.3.末梢血好酸球数が少ない症例では, 肺胞へのmacrophageの脱落が, また多い症例では好酸球の浸潤がより高度であった.4.ステロイド依存性重症難治性喘息では, 組織学的変化を示す症例がより多く, 肺胞へのmacrophageの脱落がより高頻度でみられた.5.胸部レ線上微細粒状影のみられる症例では, 組織学的変化とともに単核球の浸潤がより高頻度で観察された.

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© 1983 日本アレルギー学会
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