アレルギー
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気管支喘息に及ぼす環境因子の急性影響の解析方法に関する検討
渡辺 直大吉田 亮柳本 武美
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1984 年 33 巻 10 号 p. 868-878

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抄録

都立墨東病院と都立清瀬小児病院に通院する気管支喘息児20名の昭和53年9月から昭和55年10月までの症状日誌を, 多重ロジスティックモデル及び比例強度モデルを用い分析を加えた.大気汚染情報は患児の住所に近接する都の一般環境大気測定局から得, 気象は藤井氏の方法により分類した.その結果, 喘息発作について前日の発作の有無の影響の強いこと, 更に大気汚染物質のなかではオキシダント, 天気図の型では気圧の谷(東西)型, 日曜日, 旅行, 梅雨期, 投薬などに影響される症例のあることが検討された.そして環境因子の喘息に及ぼす急性影響の解析に, 今回使用した方法が有効であることがわかった.

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© 1984 日本アレルギー学会
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