1979年Nalebuffらは従来のPhadebas RAST(常法)を改良したmodified RAST(変法)を考案した.改良点は用いる血清量を50から100μlに増量し, インキュベーション時間を18時間に延長し, さらにはγ-カウンターで測定する前に反応discを新しいチューブに入れ変えるというものである.従来のRAST常法とRAST変法をハウスダスト鼻アレルギー, スギ花粉症の末減感作患者の血清を用いて比較した.この結果, 変法は常法に比し, 皮内反応, 誘発反応との一致率が高かった.変法が常法よりよい一致の得られた重要な原因は抗原と血清の反応時間の延長であると考えられた.