アレルギー
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ホヤ喘息における粗抗原および各種精製抗原と試験管内ヒスタミン遊離との関係
谷藤 一生大坊 中須藤 守夫田村 昌士城 智彦勝谷 隆岡 智鈴木 秀規
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1984 年 33 巻 2 号 p. 78-82

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抄録

ホヤ喘息患者においてホヤ粗抗原, 精製抗原D, Gi-rep, EiM添加による試験管内ヒスタミン遊離試験を行い, 以下の結果を得た.ホヤ粗抗原, 精製抗原D, Gi-repによるヒスタミン遊離率は, 最も高い添加抗原濃度, それぞれ20倍液, 10^2倍液, 10^2倍液で最大となり, 添加する抗原を希釈するにしたがい低下した.ホヤ精製抗原EiMによるヒスタミン遊離率は, 10^3倍液で最大であり, 10^2倍液と10^3倍液の間でほとんど差を認めず, 10^3倍液以下では添加する抗原を希釈するにしたがい低下した.また各種ホヤ抗原添加における最大ヒスタミン遊離率は, ほぼ同程度であった.以上の結果から, 各種ホヤ抗原によるヒスタミン遊離は添加する抗原濃度に比例することが判明した.

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© 1984 日本アレルギー学会
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