アレルギー
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間質性膀胱炎のアレルギー学的研究 : (1)イカとエビアレルギーによる間質性膀胱炎の1例
山田 哲夫田口 裕功西村 浩三田 晴久信太 隆夫
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1984 年 33 巻 5 号 p. 264-268

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抄録

エビとイカによる食餌アレルギーが原因であった間質性膀胱炎の1例を経験した.症例は33歳男性で, 1965年頃より難治性の膀胱刺激症状を呈し, 1975年に当科を受診した.既往歴や試食によりエビとイカが原因と推定された.そしてエビとイカエキスの皮下注や膀胱内注入誘発試験で主訴と同様な症状を認めると同時に, 誘発後血中と尿中のヒスタミンとセロトニンの上昇がみられた.治療の主体を食餌よりエビとイカを除くことにより, 現在まで症状の再発を認めていない.

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© 1984 日本アレルギー学会
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