アレルギー
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喘息児における気道過敏性と重症度との相関についての検討
渡部 創
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1986 年 35 巻 9 号 p. 945-952

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抄録

気道過敏性は, 気管支喘息の基本的なメカニズムと考えられる.今回, アセチルコリンとヒスタミンの吸入試験を行い, 次のような検討をした.1)アセチルコリン閾値とヒスタミン閾値との関係 2)喘息の初発年齢, 罹病期間, EIA, 重症度について 川崎協同病院小児科に通院中の135名について検討した.吸入試験は, 吸入試験標準化研究会の方法に基づいて行った.結果:1)アセチルコリン閾値とヒスタミン閾値との相関は低く, ヒスタミン閾値はアセチルコリン閾値よりも低かった.2)患者の57.8%は, アセチルコリン閾値とヒスタミン閾値とは4倍以上の違いがみられた.その患者は, 初発年齢の早いもの, 罹病期間の長いもの, 重症のもの, ステロイド使用歴のあるものであった.3)以上のことから, ヒスタミン閾値は喘息の重症度や予後判定の適切な指標だと考えられた.

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© 1986 日本アレルギー学会
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