1990 年 39 巻 1 号 p. 54-58
amlexanox経口投与によるモルモットの実験的鼻アレルギーに対する抑制作用を検討した.卵白アルブミンを抗原として感作したモルモットは抗原誘発により, 対照群に比較して鼻汁中への漏出色素量とヒスタミン含量増加及び鼻腔抵抗値の上昇がみられた.amlexanox20及び60mg/kg/dayの3週間連続経口投与は, 抗原誘発後の漏出色素量とヒスタミン含量増加及び鼻腔抵抗上昇を用量依存的に有意に抑制した.以上の結果から, 抗アレルギー剤amlexanoxの経口投与での鼻アレルギーに対する有用性が示唆された.