アレルギー
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Candida albicansが分泌するAcid Proteaseに対するアレルギー反応
秋山 一男安枝 浩三田 晴久柳原 行義金子 富志人前田 裕二早川 哲夫長谷川 真紀信太 隆夫山本 哲郎山口 英世竹迫 一任
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1993 年 42 巻 10 号 p. 1628-1632

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抄録

Candida albicans (C. albicans)は人体皮膚粘膜の常在真菌でありアレルギー疾患の原因真菌として知られているが, その主要抗原成分については不明の点が多い. C. albicansが産生分泌する酵素であるacid protease (CAAP)は, C. albicansが宿主皮膚, 粘膜上にコロニー形成する時に分泌されIgAやsecretory componentを分解することによりC. albicansのヒト皮膚, 粘膜への寄生を可能にする. 本論文では, Candida粗抗原による即時型皮内反応陽性の成人気管支喘息患者においてCAAPに対するI型アレルギー反応を検討した. 68名に実施した眼反応(CPT)ではCandida粗抗原に陽性の8名中6名(75%)がCAAPに陽性であった. 一方Candida粗抗原に陰性の60名中CAAPに陽性であったのは1名(1.7%)のみであった. 個々の症例の検討では2例においてCAAPに対する血中IgE抗体価(RAST), CPT, 末梢血白血球ヒスタミン遊離反応(HRT), さらに吸入誘発反応(BPT)も陽性であった. CAAPはC. albicansによる粘膜アレルギー反応において重要な抗原成分と考えられた.

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© 1993 日本アレルギー学会
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