1994 年 43 巻 11 号 p. 1326-1330
新しい抗アレルギー薬 AS-35のヒト好酸球からの leukotriene C_4 (LTC_4) および eosinophil peroxidase (EPO)遊離に対する作用を検討した. AS-35は喘息患者末梢血から分離した好酸球からの A23187刺激によるLTC_4遊離を1×10^<-5>Mで抑制し, その抑制率は56.3±3.9%であった. また, A23187刺激によるEPO遊離は1×10^<-6>Mから用量依存的に抑制し, 1×10^<-5>Mにおける抑制率は78.8±2.1%であった. この結果から, AS-35は好酸球の活性化を抑制することによりアレルギー性疾患の治療に有効であることが示唆される.