1995 年 44 巻 7 号 p. 715-717
気道上皮細胞は気道炎症の病態形成に深く関与していると考えられる. 気道上皮細胞株NCI-H292における, インフルエンザウイルス感染時の, RANTESmRNAの発現及びその産生につき検討した. その結果無刺激では RANTESmRNAの発現は認められなかったが, インフルエンザウイルス感染した気道上皮細胞において RANTESmRNAを RT-PCR法により検出した. また, ウイルス感染細胞培養上清より, 1.2ng/mlの RANTESをELISAにより検出した.