アレルギー
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川崎病患者血漿中Interleukin-10濃度の推移
平尾 準一日比 茂樹安藤 保市村 登寿
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1996 年 45 巻 4 号 p. 409-412

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抄録

川崎病患者血中interleukin-10 (IL-10)を経時的に測定した. 結果は以下の通りだった. (1) 川崎病急性期患者血漿中IL-10濃度(中央値37.8pg/ml)は回復期(中央値5.77pg/ml)あるいは対照小児(中央値10.2pg/ml)の濃度に比べて高値だった. 回復期の血漿中IL-10濃度と対照小児の濃度との間には差はなかった. (2) 経過を追って採取した血漿中のIL-10濃度の検討からは, 本症においては大部分の症例で急性期に一過性に高値をとり速やかに低下することが判明した.

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© 1996 日本アレルギー学会
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