アレルギー
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モルモット結膜における抗原誘発好酸球浸潤へのベンゾジアゼピンの効果
河田 英一郎森 純一石崎 道治
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1996 年 45 巻 5 号 p. 478-484

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抄録

ベンゾジアゼビン(BZP)をモルモツトに投与し, 実験的眼結膜アレルギーへの影響を調べた. 同種抗ovalbumin (OVA)血清で受身感作したモルモットに, OVAを点眼投与(OVA challenge)して結膜局所にI型アレルギー反応を起こさせた. OVA challenge 20分後early phase response (EPR)の結膜浮腫を観察し, 同6時間後, late phase response (LPR)の結膜好酸球を測定し, 同時に血清PAF値を測定した. 結果, 1) BZP投与はEPRの結膜浮腫の肉眼的所見に影響を与えなかった. 2) BZP 1回投与はLPRの結膜好酸球浸潤に影響を与えなかった. 3) BZP 3〜7日連続投与はLPRの結膜好酸球浸潤を有意に抑制した. 4) BZP 7日間連続投与で, LPRの血清PAF値は, すべて測定限界値以下であった. 以上の結果よりBZPはモルモットにおけるLPRの結膜好酸球浸潤に対して抑制的効果を持つことが示唆された.

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© 1996 日本アレルギー学会
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