アレルギー
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アレルギー患者家庭における10年間のペット飼育の変遷
前田 裕二工藤 誠冨田 尚吾長谷川 真紀秋山 一男
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1999 年 48 巻 1 号 p. 27-32

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抄録

日本においてどれくらいのアレルギー患者がどのようなペットを飼育しているのかについての報告はほとんど見られない. この点について1337名のアレルギー患者について調査した. 1337名の内, アレルギー性結膜炎患者は67名, 湿疹患者118名, アレルギー性鼻炎患者368名, 気管支喘息患者は1043名であった. これは症状重複患者も含まれている, およそ43%の患者が現在, 11.2%の患者が過去にペットを飼育していた, ペットを飼い始めた年齢は6から12歳, 30から40歳に二つの峰が見られた. 最近10年間では犬猫ともに外国種が増加して来ている. 洋犬飼育患者のおよそ80%は洋犬を屋内で飼っている. 最も顕著な変化はハムスター飼育患者の急激な増加である. 1997年にはペット飼育患者の20%を占めている。眼, 鼻, 喘息および皮膚症状がペットにより悪化することを自覚している患者は10%である. ペットを飼育している4人に1人は鼻炎, 喘息を持つ家族がいる. 我々は多くのアレルギー患者がペットを飼育していることからペットが時にアレルギー症状を起こすことを啓蒙する必要があると結論した.

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© 1999 日本アレルギー学会
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