表面プラズモン共鳴(SPR)を利用した空中花粉アレルゲンのリアルタイム測定
2002 年 51 巻 1 号 p. 24-29
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2002 年 51 巻 1 号 p. 24-29
空中花粉アレルゲンの濃度をリアルタイムに近い短時間に測定するシステムを確立することを目的としてスギ花粉の主要アレルゲンの一つであるCryj1についてその可能性を検討した.空中花粉アレルゲンはサイクロンサンプラーを用いて採集した.大気試料からのCryj1の抽出は0.125M-NH_4HCO_3を含む10mM HEPES緩衝液で行った.Cryj1のリアルタイム測定にはBiacore^<[○!R]>3000およびBiacore^<[○!R]>Qを用いた.このシステムの測定感度はCryj1では5ng/mlであった.抽出試料は0.1ml必要であったので500pgまで測定できたことになる.大気中のCryj1濃度は試料を採集して40分後には得られた.つまり抽出操作に15分間, 花粉と抽出液の分離に10分間, そして測定に10分間を要した.
