アレルギー
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乳幼児期に気管支喘息重積発作を経験した児の予後に関する検討
小松 真紀池松 かおり田知本 寛宿谷 明紀海老澤 元宏
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2002 年 51 巻 7 号 p. 571-576

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抄録

小児の気管支喘息患者は,その数の増加とともに低年齢化も顕著となってきている.乳幼児期は症状が急激に進行し,重積発作となり入院加療を要することも多いが,これらの患児がその後どのような経過をたどるかは明らかにされていない.今回,乳幼児期に気管支喘息重積発作を経験した患児の予後を明らかにする目的で,過去6年間に国立相模原病院小児科で重積発作のため入院加療した患児113名について検討を行った.重積発作後の再入院率は62.8%(1年目),29.2%(3年目),5%(5年目)と発作入院の割合は低下していた.また,重症度の面でも,重積発作後1年ではすベて中等症以上であったのに対し,3年後では中等症以上が38%,5年後では中等症以上が20%で無治療・無発作のものが35%と経年的に軽快していた.以上のように乳幼児期に重積発作を経験した児でも適切な継続的治療を受けることによりその予後は比較的良好に保たれていた.

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© 2002 日本アレルギー学会
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