アレルギー
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スギ花粉症の治療と患者満足度への影響
奥田 稔大久保 公裕後藤 穣石田 祐子
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2004 年 53 巻 6 号 p. 596-600

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抄録

スギ花粉症は高い有病率,強い症状のために国民健康政策上重要な問題になっている.抗アレルギー薬の季節前投与,対症投与が一般の治療法だが患者の満足度は低い.そこで季節前投与の必要性,薬物の併用持続療法,免疫療法の効果を患者満足度を指標に検討した.2003年スギ花粉飛散季節に来院したスギ花粉症患者301名中脱落を除く298名を対象にレトロスペクティブに,満足度調査を実施した.なかに90名の免疫療法中の患者を含む.薬物療法は花粉飛散開始日または微症状発現日,および季節中に開始し,季節前投与は実施しなかった.薬物は経口抗アレルギー薬と鼻用ステロイド薬を併用し,必要により点眼薬を加え,季節中持続投与した.その結果患者満足度は97.3%であった.薬物の持続併用により季節前投与は必ずしも必要ではなく,免疫療法は薬物の節減,満足度の向上に有用であった.今後無作為化対照試験での確かめが必要である

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© 2004 日本アレルギー学会
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