アレルギー
Online ISSN : 1347-7935
Print ISSN : 0021-4884
ISSN-L : 0021-4884
ヨーグルト・乳酸菌飲料摂取によるアレルギーの発症抑制 : 疫学調査から
榎本 雅夫清水(肖) 金忠島津 伸一郎
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 55 巻 11 号 p. 1394-1399

詳細
抄録

【背景】最近,乳酸菌の抗アレルギー作用への興味が高まりつつある.しかし,日々のヨーグルトや乳酸菌飲料の摂取によるアレルギーの発症の抑制についての報告はほとんどない.【方法】和歌山県下の中学1年生を対象に,ヨーグルトや乳酸菌飲料,納豆の摂食習慣と血清総IgE値,特異的IgE抗体量,各種アレルギー疾患の有無について調査を実施し,得られた134人の回答について解析を行った.【結果】ヨーグルトや乳酸菌飲料の摂取歴のあるものでは,血清総IgE値が有意に低値で,アレルギー疾患の有病率も有意に少なかった.しかし,納豆の摂取の有無では,これらの関係は認められなかった.【結論】アレルギー疾患の発症に乳酸菌などの腸内細菌が深く関与していることを裏付ける疫学調査の興味ある結果であった.今後,症例を増やして検討する価値のある治験であろうと考えている.

著者関連情報
© 2006 日本アレルギー学会
前の記事 次の記事
feedback
Top