アレルギー
Online ISSN : 1347-7935
Print ISSN : 0021-4884
ISSN-L : 0021-4884
小児の口腔アレルギー症候群(Oral Allergy Syndrome)と,小児アレルギー疾患患児の各種花粉への感作状況
杉井 京子田知 本寛宿谷 明紀鈴木 誠海老澤 元宏
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 55 巻 11 号 p. 1400-1408

詳細
抄録

【背景・目的】小児におけるOASは比較的稀であるとされているが,近年増加傾向にある.【方法】今回当科で診断した小児OAS 16例の臨床的特徴をまとめた.また,アレルギー疾患を有する小児における花粉に対する感作状況を明らかにすることを目的に当科におけるアレルギー疾患患児1067人(15歳以下中央値4歳)を対象に年齢毎の各種花粉(スギ,カモガヤ,ブタクサ,ハンノキ)特異的IgE抗体陽性率(CAP-RAST法を用い,スコア2以上を陽性とした)を調べた.【結果】小児OASでは,OAS以外の食物アレルギーの合併例と花粉症非合併例が多かった.誘発食物は,キウィ,トマト,オレンジ,メロンが多かった.また,小児アレルギー疾患患児における検討では,ハンノキ花粉に対する感作状況はカモガヤ,ブタクサと同程度で,スギの感作状況に比べると低かった.【結語】小児期の広義のOASには成人と異なり花粉との交叉抗原性による狭義のOAS以外に通常の食物アレルギーのクラス1食物アレルギーの機序が関与する例も含まれると考えられた.

著者関連情報
© 2006 日本アレルギー学会
前の記事 次の記事
feedback
Top