アレルギー
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インチェック^[○!R]および吸入指導用ホイッスルの吸気抵抗特性
近藤 哲理谷垣 俊守加藤 さくら子田崎 厳渡邉 秀裕角田 篤郎宇留間 友宣
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2012 年 61 巻 6 号 p. 813-819

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抄録

【背景】ドライパウダー吸入器(DPI)は固有の抵抗特性を持つため,指導器具も同一特性を持つべきであるが,検討はされていない.【方法】Diskus,Diskhaler,Pulmicort,Handihaler,Clickhaler用抵抗装着のインチェックとDiskus,Pulmicort,Symbicort,Twisthaler指導用ホイッスルを様々な圧(P_I)で吸引し,通過気流速度(flow)を調べた.【結果】いずれの器具のP_I-flow関係もDPIと同様の放物線であった.インチェック直読値から描いた曲線はニューモタコ指示値による曲線より下方にあり,DPIの曲線は更に下方に位置した.同DPI指導用ホイッスルのP_I-flow曲線は近接していたが,Diskus用は1/13個が大きく上方に,Pulmicort用は1/6個が大きく下方に位置した.音の発生する気流速度は25〜50L/minであった.【結論】インチェックも指導用ホイッスルも適切なP_I-flow特性を有し,臨床的に有用な精度を有している.ホイッスルの中には,必要より低気流で鳴るものが存在する点には注意を要する.

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© 2012 日本アレルギー学会
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