アレルギー
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在宅非侵襲的陽圧換気療法が奏功した胸痛を呈する難治性喘息の2例
鳥羽 聡史石井 寛山形 英司泥谷 純子門田 淳一
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2013 年 62 巻 8 号 p. 980-985

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抄録

胸痛をともなう難治性喘息に対して非侵襲的陽圧換気(noninvasive positive pressure ventilation; NPPV)を使用し,改善を認めた2例を経験した.2例はいずれも女性で,治療ステップ4でも喘息コントロールに乏しく,胸痛によるQOL低下もきたしていた.外来で30分程度のNPPVを試行したところ症状の改善を認めたため,間欠的な在宅NPPVを導入した.NPPVは3〜5カ月間使用したが,いずれの症例も喘息コントロールの改善とともに胸痛も消失したため,NPPVを離脱した.呼吸機能については,肺活量や一秒量の変化は認めなかったものの,末梢気道狭窄の指標となるV^^・50やV^^・25が改善した.胸痛をともなう難治性喘息では,非薬物療法であるNPPVが末梢気道の気流制限を改善することで,QOL向上の一助になる可能性が示唆された.

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© 2013 日本アレルギー学会
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