2020 年 69 巻 2 号 p. 119-122
【背景】気管支喘息は肺血栓塞栓症のリスク要因と報告されている.
【目的】当院気管支喘息患者における肺血栓塞栓症合併について,予測因子を見出す目的で後向き調査を行った.
【対象】2011.1-2018.3にかけて気管支喘息の病名がある307回の胸部造影CT施行例から気管支喘息と確定診断できる33症例,のべ57回の撮影について後向きに調査した.
【結果】検査前にステロイド投与があったのは37回,前処置がなかったのは20回であった.57回すべてで合併症なく検査を施行しえた.33例中12例で肺血栓塞栓症を検出した.肺塞栓合併例では非合併例に比較し,有意にBMIが高く(p=0.024)体重が重かった(p=0.033).肺機能,喫煙,性別,D-dimerに有意差はなかった.
【結語】気管支喘息患者における肺血栓塞栓症合併例では,非合併例に比較して体重が重くBMIが高い傾向がある.