東北理学療法学
Online ISSN : 2189-5686
Print ISSN : 0915-2180
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研究論文
健常者の運動学習に伴う脳領域間functional connectivityの変化について
皆方 伸佐藤 雄一中村 和浩長田 乾
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2015 年 27 巻 p. 29-34

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抄録

本研究の目的は,functional connectivity(FC)解析を用いて,運動習熟の過程の脳領域間の関係性を検討することである.対象は右利き健常成人6名とし,4週間の非利き手での箸操作トレーニングを実施した.評価は,箸操作時間測定,箸先開閉操作を運動課題としたfMRI検査とし,トレーニング開始時ならびに終了時に実施した.FC解析では,関心領域を神経支配側のBrodmann area(BA)4に設定した集団解析を行った.箸操作時間は,非利き手側でトレーニング効果による有意な時間短縮がみられた.FC解析は,利き手では同側の感覚野や対側一次運動野を中心にBA4とFCを認める脳領域は5領域であった.非利き手では,開始時は9領域であったが,終了時は4領域まで減少した.非利き手での運動学習の習熟に伴い,脳の効率的運動制御が進み,箸操作に対して必要な脳領域間の関係に限局したものと考えられた.

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© 2015 公益社団法人 日本理学療法士協会 東北ブロック協議会
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