東北理学療法学
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研究論文
回復期脳卒中患者の栄養状態と運動機能,ADLの検討
齊藤 恵子皆方 伸佐藤 雄一
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2015 年 27 巻 p. 35-39

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抄録

本研究の目的は,当センター回復期リハビリテーション病棟(回リハ病棟)における脳卒中患者の血清アルブミン(Alb)を指標に栄養状態とバランス機能,ADLの関係を調査することである。対象は,当センター回リハ病棟に入棟した初発脳卒中患者58名とした。検討項目は,診療録より後方視的に,入棟時のAlb,入棟時・退院時の体幹・下肢運動年齢検査(MAT),入棟時・退院時の機能的自立度評価(FIM)運動項目合計点,FIM利得,入棟時の年齢,発症から入棟までの日数(入棟日数),在棟日数を抽出した。入棟時のAlb3.5g/dlを基準として対象群を2群に分類し,基準値以上の正常Alb群と基準値未満の低Alb群で各検討項目を比較した。結果,低Alb群は有意に高齢で,入棟日数が有意に長く,入棟時・退院時ともにMAT,FIM運動項目合計点が有意に低値を示した。このことから,回リハ病棟入棟時の低Albは高齢者に多く,低Albではバランス機能やADLが低いレベルに留まる可能性が示唆され,急性期からの栄養管理が重要と考えられた。

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© 2015 公益社団法人 日本理学療法士協会 東北ブロック協議会
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