東北理学療法学
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研究論文
脳卒中片麻痺患者の麻痺側手指皮膚温に影響を及ぼす関連因子の検討
照井 駿明吉田 英樹前田 貴哉皆方 伸
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2015 年 27 巻 p. 82-85

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抄録

本研究では、脳卒中片麻痺患者の肩手症候群の発症との関連の深い麻痺側手指皮膚温に影響を及ぼす関連因子について検討することを目的とした。対象は当センター回復期病棟に入院する片麻痺患者45名を対象とした。評価項目として、麻痺側および非麻痺側手指皮膚温に加えて、基礎情報として上肢運動麻痺、および感覚障害の重症度と、半側空間無視、及び認知症検査の得点を評価した。結果、麻痺側および非麻痺側手指皮膚温は麻痺側での有意な上昇を認めた。また、皮膚温患健比と全ての基礎情報との間に有意な相関を認めた。stepwise重回帰分析の結果、麻痺側手指皮膚温を上昇させる関連因子として上肢運動麻痺、および感覚障害の重症度が抽出された。これらから、運動麻痺や感覚障害の存在は、麻痺側上肢の不動化や日常生活での麻痺側上肢の保護管理不十分になりやすく、麻痺側手指皮膚温を上昇させる因子の一つと考えられる。

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© 2015 公益社団法人 日本理学療法士協会 東北ブロック協議会
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