東北理学療法学
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研究論文
端坐位におけるリーチ動作の運動学的分析 第1報
足関節と足尖へのリーチ動作における上肢軌道形成と脊柱運動の寄与について
菊地 明宏鈴木 博人本間 秀文田中 直樹川上 真吾藤澤 宏幸
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2016 年 28 巻 p. 97-102

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抄録

【目的】端坐位での前下方へのリーチ動作における指先の運動軌道および,胸椎,腰椎,骨盤の角度変化と,各セグメントの寄与を明らかにすることとした。

【対象】課題動作に影響を与える腰部と下肢に既往のない,健常若年男性20名とした。

【方法】規定した開始姿勢から,足関節リーチと足尖リーチを実施させた。骨指標の3次元座標から,胸椎,腰椎,骨盤の屈曲・前傾角度と指先軌道を算出した。寄与について,4セグメントモデルを作成し,指先軌道の変化量に対して,それぞれの寄与率を算出した。

【結果・結語】指先の運動軌道において,足関節リーチは下方へ曲線を描いていたが,足尖リーチでは後半に直線に近い軌道をとった。角度変化は,前半に胸椎および腰椎の運動が,後半に骨盤の運動が大きくなり,滑らかな指先軌道が形成されていることが明らかとなった。寄与について,前半に上肢が,後半に胸椎の寄与が大きい結果となった

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© 2016 公益社団法人 日本理学療法士協会 東北ブロック協議会
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