115 巻 (2007) 1 号 p. 49-52
高等学校理科では全般的に,自然人類学に関連した学習に割り当てられる時間は少ない。そこで,高等学校における人類学教育の現状について,どのような内容が扱われているか,教員の意識はどうかなどの視点から,香川県の高等学校生物教員を対象に,意識・実態調査を実施した。その結果,「生物教員の約半数が,授業で自然人類学の内容を扱っている」,「教員であっても,自然人類学の内容をよく知らない」,「教員の自然人類学についての意識は多様である」という実態が明らかになった。この調査結果は,日本人類学会として,今後,人類学教育にどのように寄与すべきか,その活動や方向性を検討する際の基礎資料になると考えられる。