1990年の12月上旬に採集した越冬中の雌成体を25°Cの長日 (LD-16:8) および短日 (LD-10:14) 条件下で飼育した結果, 長日条件下では約20日後より産卵がはじまり50日後にほぼ終了したが, 短日条件下では約60日後でもまだ産卵は起こらなかった. 1991年の春に卵のうから出た幼生 (若虫) を自然条件, 23°C長日, および23°C短日条件下で飼育した結果, 自然条件下では4~5回脱皮して70~90日で成体になったが, 23°C短日条件下ではこれより若干早く50~70日で成体になった. ところが23°C長日条件下では, 4~5回脱皮はしたが80~90日以上たっても成体になるものが生じないまま, 100~200日後にすべて死亡した.