52 巻 (2009) 1 号 p. 39-46
聴覚障害の診断・選別等に用いられるオージオメータの日本工業規格 (JIS) について, 国際規格制定の動向との関連で, これまでの4回の改正の経緯と, 近く予定されている改正の概要について述べた。これまでの主な改正点は, オージオメータの型式分類の変更, イヤホンの基準音圧の変更, 骨導検査音やマスキング雑音の基準レベルの規定, 語音オージオメータの規格制定などであった。新JISでは, 挿入形や耳覆い形イヤホンの基準レベルが規定され使用が可能になる。一方, 機種の異なるイヤホン間では低周波数で閾値の検査結果が異なる可能性があることや, タイプ5の存続やオージオグラム表示法について国際規格との不一致が生じるなどの問題がある。