AUDIOLOGY JAPAN
Online ISSN : 1883-7301
Print ISSN : 0303-8106
ISSN-L : 0303-8106
原著
補聴器診療における定期的・長期的な聴覚管理の意義について
斎藤 真新田 清一鈴木 大介岡崎 宏太田 真未坂本 耕二野口 勝藤田 絋子小川 郁
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 58 巻 6 号 p. 660-665

詳細
抄録

要旨: 補聴器装用経験のない, 良聴耳が中等度感音難聴の患者121例を対象に, 補聴器を適合させた直後 (初期調整後) と, 定期的に調整を継続した後 (定期調整後) で, 装用閾値や語音明瞭度がどのように変化するかについて検討した。 結果, 装用閾値は5周波数平均で34±5dBHL から30±6dBHL に低下し, 装用下の最良の語音明瞭度も90±10%から92±8%に改善傾向を認めた。 また, 各聴力レベル別の語音明瞭度を比較すると, 50dBHL では81±14%から84±12%に, 60dBHLでは88±10%から91±8%に改善傾向を認めた。 補聴器の適合を得られた後も定期的な調整を継続することで, さらに聞き取りを改善できる可能性があることが示唆された。

著者関連情報
© 2015 日本聴覚医学会
前の記事
feedback
Top