AUDIOLOGY JAPAN
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総説
APD/LiD の診断と支援
片岡 祐子
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キーワード: APD, 診断, 支援
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2023 年 66 巻 4 号 p. 230-236

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抄録

要旨: 聴覚情報処理障害 (APD)/聞き取り困難 (LiD) は, 聴覚閾値は正常であるが中枢性聴覚情報処理が困難である状態で, 騒音下や複数音声下の聞き取り困難を呈する。そのため, 学校や社会生活の様々な場面において聴取および理解が難しく, コミュニケーションや学習, 業務に支障を来すことが多い。APD/LiD の診断には, 聴覚検査にて末梢性聴覚障害を除外し, 聴覚情報処理検査 (両耳分離聴検査, 早口音声聴取検査, 雑音下聴取検査等) を用いて行うが, 質問紙での自覚的認知検査結果も参考にする。APD/LiD の介入と支援の方法は, 音声入力情報の調整, 環境調整, 機器を用いた情報強化, トレーニングがある。音声入力情報の調整以外は, 聴取の困難さに対するアプローチであるボトムアップ式と, 内容を推測しやすくするアプローチであるトップダウン式の手段があり, 各人の課題を分析した上で, 必要な介入・支援方法を選定している。

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© 2023 日本聴覚医学会
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