JIS改訂後の人間ドック受診者の聴力を年齢別に検討した。
男女とも平均値, モード値, 中央値のいずれも年齢とともに聴力は悪化した。 この傾向は高音域に著しい。 会話領域の聴力は平均値, モード値ともに高齢になってもよく保たれており, 90%値でみても平均40dBであった。
年齢を代表する値として平均値が最もポピュラーであるが, 正常範囲の大まかな目安としては90%値の方が有用と思われた。
男女差は4000Hzで男性の方が悪く, 250Hzで女性の方が悪かった。
旧JISと新JISとの差は換算値の約70%であった。