AUDIOLOGY JAPAN
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耳鳴患者のうつ傾向と抗うつ剤 (スルピリド) の効果
白石 孝之杉本 和彦久保 武松永 亨
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1990 年 33 巻 4 号 p. 303-309

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抄録

131名の耳鳴患者のうつ傾向を質問紙法にて調べ, 70名 (53.4%) にうつ傾向を認めた。 特に, 高度難聴者, めまいを伴うものにその傾向が強かった。 抗うつ剤の耳鳴に対する効果を調べるために48名の耳鳴患者でスルピリドとプラセボとの二重盲検試験を行った。 結果, スルピリドの有効率は52.2%でU検定ではプラセボとの間に有意な差はなかったが, うつ傾向の強い症例で著効を含め有効性を認めた。

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© 日本聴覚医学会
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