AUDIOLOGY JAPAN
Online ISSN : 1883-7301
Print ISSN : 0303-8106
音響の曝露による急性難聴
コンサート難聴の聴覚障害とその治療成績について
村井 和夫樋口 明文小原 能和小野寺 耕浅野 義一立木 孝村川 康子
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1992 年 35 巻 3 号 p. 253-264

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抄録

急激に発症する感音難聴には強大な音響曝露後に見られるように, 原因の推定されるものの他に原因が明らかでない突発性難聴がある。
今回, 音楽聴取後に聴覚の異常を訴えて受診したいわゆるコンサート難聴症例の聴覚障害の臨床像を検討し, コンサート以外の音響によって起こった急性感音難聴および原因不明急性感音難聴, いわゆる突発性難聴と主にその治療成績について比較検討した。
その結果, コンサート難聴の予後は良好であったが, コンサート以外の音響の曝露によって見られた急性感音難聴の予後はいずれも突発性難聴より低値であり, 音響が原因で発症した急性感音難聴は, 突発性難聴と比較してより早期に治療を行う必要があると考えられた。

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© 日本聴覚医学会
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